虫狩のディナー

レストラン「虫狩」です。
ここでのお食事は、本当に美味しく楽しくて、最高に幸せ。
何かの記念日には、必ずここと決めています。
 

 
今回はディナー。
虫狩のディナーは、4つの価格帯の中から選ぶことができます。
一番安いコースだと、なんと6千円台から。
最上級のコースは前日までの要予約です。
 
ちなみに今回ご紹介するのは上から2番目、約9千円台のコースです。
1人1万円以下というリーズナブルさで、この内容は魅力的。
さっそくご紹介いたします。
 
今回の前菜は3品盛りではなく、ホワイトアスパラをメインに据えたお料理。 
 

 
赤井川産の見事なアスパラを、ふんわりと蒸し焼きにしてありました。
なめらかな口当たりはホワイトアスパラの魅力ですが、それを引き立てるトッピングも個性的。特にカリカリに揚げられたベーコンは、ハーブの香りがよく効き、塩辛さと旨味のバランスが、淡白なアスパラのアクセントとなります。
お聞きしたところによると、このベーコンは三元豚を使用し、自家製の燻製器にかけているとのこと。
 
「前菜その2」は4品からのセレクトでした。
ここは大好きなフォアグラのテリーヌを迷わずチョイス。 

これはもう間違いのない美味しさ。
添えられたコンソメのゼリーと一緒に食べるのがおすすめ。
ゼリーに染みた程よい旨みが、フォアグラの濃厚なコクと舌触りをまとめ上げます。
レーズンパンに、さっとひと塗りして一緒にいただくのもいいでしょう。
また、ポルトー酒を煮詰めて作られた鮮やかな赤いソースも絶品。どのような食べ方でもフォアグラの美味しさを余すことなく愉しめます。
 
 
3品目は、虫狩名物・エゾアワビのステーキです。
 

 
夏らしくさっぱりとした味付けで提供されました。
さらりと軽いホワイトソースに、ネギ生姜。ほんのり和のテイストが素敵です。
肉厚の極上アワビの噛みごたえに、ネギ生姜の心地良い歯ざわりが加わり、鼻からスーっと抜ける香りはどこまでも上品。
旨みをギュッと詰め込んだ肝の部分は、ホワイトソースにマッチしました。
 
 

4品目は魚料理。イサキのグリエです。 
 

 
皮付きのまましっかりと火の通されたイサキ。パリっと焼き上げられた皮と白身魚特有の香ばしさが、弥が上にも食欲をそそります。
トッピングされたのは夏野菜。そして、下に敷かれた蕪とパプリカ。
野菜の甘みが、ほのかに塩辛いイサキと混ざり合います。
海と山の幸を一度に堪能できる見事な一皿でした。
 
 
5品目はメインの肉料理。ここも4品からのチョイスです。
今回はシャラン鴨があるとのことで、お願いすることにしました。
 
 

 
じゅわっと滲み出る旨み。
そして究極とも言える身の柔らかさ。
その繊細な肉質が魅力のシャラン鴨ですが、その魅力が存分に引き出されています。驚くほどスッと噛み切れる状態であるのは、本当に調度良い焼き加減のなせる技。
皮と身のほぐれ具合も最高。赤ワインベースのソースと質の良い肉汁の絡みは、まさしくメインにふさわしい味わいでした。
 
 
最後に米料理もしくはチーズ盛り合わせを選択できるのも面白いところ。
今回は「鮎のお茶漬け」に致しました。
 

 
濃厚な出汁と香ばしい鮎のコラボ。
香りづけの山葵を入れると、また味わいがガラリと変わるのも面白いです。
 
デザートはチョコレートの冷製スープにしました。
 

 
 

大満足のディナー。
どのお料理も、とても美味しくいただくことができました。
スタッフさんも、そして虫狩シェフも、とてもフレンドリーであたたか。このほんわか優しい雰囲気も虫狩の魅力です。
 
さぁ、あなたも最高のお店で最高のお料理を。