Diner de Noël 2010 IN 虫狩 〜聖夜の奇跡〜

16日よりスタートした、今年の虫狩クリスマスディナー。
お店のブログによりますと、年末の12月29日まで無休で営業(クリスマス特別コースもOK)とのことですので、今からでも間に合いますよ!
 
今年のコースは3種類。
Cコース(9,371円)、Dコース(11,576円)、Xコース(15,000円)の中からチョイスすることとなります。 
  
今回は中間の「Dコース」にしてみました。
それでは早速ご紹介いたしましょう〜。
 
1品目

ロワイヤル、つまり洋風茶碗蒸しです。
素敵なディナーのプロローグを飾るに相応しい味と香り。
セップ茸(伊:ポルチーニ)の濃厚で深みのあるコクが滲み出ます。やはりフレンチには欠かせない茸。上質なセップは、その香りを嗅ぐだけでも幸せな気分になれます。
鮮やかな濃緑色のソースと、ふんわりと軽い触感のクリームが好相性。
仄かに優しく香るニンニクが食欲を心地良く刺激してくれます。
 
2品目

ぷりぷりの食感が嬉しいオマール海老です。
これはまさに「虫狩」さんらしい、酸味と香味のバランスが見事に調和した味。
グリビッシュソースが、オマール海老と新鮮なお野菜をお互いに程良く絡めとって、お口の中でひとつの作品として纏め上げてくれます。
珍しい金針菜もトッピング。
見た目純然たるフレンチに、ちょっとしたアクセントを加えてくれました。
 
3品目

これはものすごい大発見だと思うのです。
りんごのピューレが、これほどフォアグラに合うものだったとは。
極上の脂が滴るフォアグラ。その深くて繊細な旨みと、甘酸っぱいピューレの調和。
舌が、頬が、驚きのあまりにその動きを止めてしまうほどの衝撃。
リンゴのピューレという繊細で美味なヴェールを纏ったフォアグラを、スプーンで掬いながら食べるという贅沢は、聖夜のみに許された奇跡なのでしょうか。
 
4品目

毎回のように新しい美味しさを提供してくれる、虫狩さんの鮑料理。
そしてそのお味は、もちろん期待通り。
香りのよい岩のりをふんだんにあしらい、リゾットと合わせてきました。
心地よい歯ごたえの残されたリゾットが、鮑の旨みと岩のりの香りにマッチ。
鮑本体の食感も、肝の独特の香りも楽しめる、見事な一品でした。
 
5品目

今回の牛肉は、「十勝産黒毛和牛」とのこと。
厚みは2cm以上あったでしょうか。それでもナイフをあてがうと、なんの抵抗もなくスッと切れてしまうのです。
その反則的な柔らかさと、そこから次々と溢れ出るきらびやかな肉汁。
もちろんその旨味は極上そのもの。上に添えられたコンデマンも、その酸味がお肉にとってもよく合います。
  
 
 


この他に、最後の締めを「チーズ盛り合わせ」か「お茶漬け」から、
デザートは3品の中から1品を選ぶことができます。
 
特に今回ご紹介した中でも、3品目のフォアグラについては、虫狩シェフご自身が「最高の出来」と仰る通り、文句なしの圧倒的な美味でございました。
 
「虫狩」の良さは、味ももちろんですが、シェフとの距離の近さもあります。
いつも料理の感想を直接伝えることがきますし、またシェフご自身からもいろいろとお話を聞くことができるので、料理を堪能した後のひとときも楽しく過ごすことができます。スタッフさんの心遣いあふれる接客も心地良い、とても居心地の良いお店です。

 
聖夜の奇跡を、ぜひ「レストラン虫狩」で味わってみませんか。