夕張の記憶。

夕張メロン
国内のメロンブランドの中ではトップクラスの知名度を誇る、夕張市の名産品です。
その柔らかくみずみずしい赤肉は、どこまでも芳醇。
つぎつぎとあふれ出す、澄んだ甘さの果汁の海は食す者を魅了してやみません。
 
売店の店頭では、このように白い箱に入った「共選」のメロンが目につきます。
ランクは「良」「優」「秀」とあり、後者の方ほど糖度が高いものとされております。
この他に茶色い箱の「個選」もあり、そちらはもう少し安い価格で販売されています。
 

 
贈答品としては「優」「秀」玉が好まれ、家庭用には「良」玉や個選がよく売れます。
ただし、もちろん味(糖度)の違いはあるものの、夕張メロンはむしろ食べごろのタイミングの方が重要です。
上の画像の箱に入ったメロンは、まだ青みがかっておりもう少し熟成が必要。
下の画像のように全体的に黄色味を帯びてきた頃がベストです。
食べる2時間〜3時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やしておくとよいでしょう。
 
ちなみに今回買ったのは上級ランクの「優」玉なのですが、食べごろ間近ということでお店の方に安くしていただきました。
こういうサービスも直売店の嬉しいところです。 
 

 
食べ方はそれぞれの好みがありますが、豪快に半分割りにして食べるのが個人的に一番のおすすめです。あふれる果汁もたっぷりと楽しめます。
せっかくの夕張メロンなので、贅沢に食べちゃいましょう!
 

 


 
 
美味しいものを紹介するのがコンセプトの当ブログですが、ちょっとだけ夕張についておはなしをさせていただきたいと思います。 

夕張市は、財政破綻のために大変な状況となっているのは周知の通り。
実は私もこの夕張には浅からぬ縁がありますので、メロンを買って地域経済に貢献してこようと思ったのです。
 


 
これは夕張駅です。奥に見えるのはリゾートホテル。小奇麗な雰囲気です。
駅の中にはイタリアンレストランがあり、激安のバイキングが人気。
 

 
隣には屋台村があります。上記のレストランと同様、破綻後にできた施設です。
なんとか夕張を元気づけようとする、人々の頑張りが伝わってきます。
こちらも月曜にもかかわらず多くの人で賑わっていました。
 
 
「夕張鹿鳴館」こと、旧北炭鹿の谷倶楽部。
繁栄に湧いた往時を偲ぶ豪華な建物と、手入れの行き届いた美しい庭は健在です。
夕張は北炭(北海道炭礦汽船)の企業城下町といっても過言ではありませんでした。
その北炭が贅を尽くして大正2年に建設した迎賓館です。
ここは、周囲の炭住街の喧騒から切り離されたいわば別世界。
財界人やVIPがひっきりなしに訪れていたとのこと。石炭バブルに沸いたかつての夕張に、今も残る栄光の遺物です。
現在は高級レストランとして営業中です。いずれ当ブログで紹介してみたいですね。
 

 

 
 
 
夕張本町。通称「キネマ街道」です。
映画の街としても有名な夕張。様々な映画の舞台にもなりました。
「幸せの黄色いハンカチ」で、高倉健さんがチンピラと喧嘩をした場所が、下の画像のガレージの付近です。

 

 
 
 
夕張、喰(苦)うばり、坂ばかり。ドカンとくれば死ぬばかり。
 
これは昭和30年当時の人々の間で言われていた言葉です。
ヤマの男たちは、落盤やガス突出などの危険な事故と隣合わせで黙々と石炭を掘り続けました。
石炭は「黒ダイヤ」と呼ばれ、夕張が空前の好景気に沸いた時代。人口は12万人にも迫りました。
発電、造船、製鉄、様々な産業が石炭を大量に使い、その需要を担う空知炭田。
日本の戦後復興を下支えしたひとつの柱が、ここ空知・夕張のヤマの男とその家族だったのです。
 

 
このような坑口から出てきた疲れ切った炭鉱マンは、それぞれが愛する家族のもとへと帰って行きました。
しかし、不幸な事故も度々彼らを襲いました。
有名なのは1981年(昭和56年)10月16日に発生した北炭夕張新炭鉱ガス突出事故。
あまりにも悲惨なその結末は、当時小さな子どもだった私の心に、今も深く刻み込まれています。
 
「お命を頂戴したい」と社長の言葉。安否不明者を坑内に残したままの注水。そして、鎮火。
悲しみのサイレンが鳴り響く炭鉱町もまた夕張の一側面であり、宿命であったとも言えるでしょう。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/yubari/gas25/index.php3
 
 
その事故が決定的となり、夕張から炭鉱は消えました。
ですが、今も各地に残る慰霊碑がその当時を物語っています。
 
「炭鉱から観光へ」の合言葉のもと、その後大きく迷走した夕張市政。
夕張メロンという特産物も生まれましたが、巨額の負債はやがて市を破綻に追い込みます。
 
財政破綻を市民や市長の責任にするかのような言葉が度々聞こえてくるたびに胸が痛みます。
これは戦後のエネルギー政策転換に翻弄された炭鉱町の悲劇です。
誰が悪いわけでもありません。
一つ言えることは「時代の流れ」ということです。
 
 
中学校はついに1校に統合され、現在残る6つの小学校も来年度から1つに統合されます。
 

 
高齢化はさらに進み、人口の流出は一向に止まりません。
病院も縮小され、楽しいお祭りはなくなりました。
 
 
ですが、夕張にはまだ頑張っている人が大勢います。
みなさん、メロンを買って少しでも夕張に力を貸してくださいませんか?
 
 
 

最後に、夕張に残るその他の歴史遺構を少しだけ紹介いたします。
 
これは三弦橋という、国内唯一の三弦トラス工法で造られた鉄橋。
シューパロ湖にかかる旧森林鉄道の橋です。
美しいその姿は夕張市民に愛されてきましたが、やがて完成するダム湖に沈む運命です。

 
夕張鉄道の旧南大夕張駅
炭鉱の全盛期に使われていたラッセル車と客車が保存されています。
レトロな雰囲気に癒されます。

 

 

歴史とメロンの薫る街、夕張。
一度足を運んでみてはいかがでしょうか?


 

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極上の甘みは夕張メロンならではですよ!